意外にたくさんあった、マウスピース矯正の種類
ワイヤーを使わないことで取り外しも簡単で、周囲にも矯正の事実に気づかれないで済むなど、マウスピースを使った施術は人気です。
そんなマウスピース矯正にはいくつか種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
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インザビライン
インザビラインはアメリカ発祥のもので、歯型を取った後にアメリカの会社独自の3次元画像技術を用いて歯の移動をシミュレーションしながら作っていくのが特徴です。
■メリット
患者さまと一緒に治療の流れを把握することが出来ます。
歯型取りも1回で済みます。さらに、ワイヤーを使わないため、見た目が気になる方や金属アレルギーを持っている方におすすめです。
■デメリット
日本で歯型を取り、アメリカにデータを送って制作するため、2ヶ月ほど時間がかかります。
早く歯の矯正をしたい人には不向きです。
また、途中で歯の形を変えるような虫歯治療などをした場合は作り直しが必要になることもあるので注意してください。
虫歯治療を済ませてから歯列矯正を行いましょう。
アソアライナー
10日ごとに矯正器具の強さを変えることにより、細かい調整をしながら歯を矯正していきます。
■メリット
最短10日ほどで治療を始められます。
さらに正確かつ適切な、自分に合ったものをつくることができます。
■デメリット
各段階ごとにマウスピースを作成し直すため他の治療法よりも手間がかかります。
手間がかかってもいいから正確なものを作りたい、という人にはおすすめです。
イ―クライナー
矯正前の歯型を取ることにより、治療過程で必要なすべてのマウスピースを一気に制作するものです。
厚みの違うもので矯正力を強めていく点はアソアライナーと同様です。
■メリット
通院して歯型を取る手間を省くことができるので、歯型取りが苦手な人におすすめです。
■デメリット
透明な装置のため、紛失することがあります。
DENマウスピース
透明なマウスピースを2週間ごとに歯の矯正力を変えていく施術です。
■メリット
装着時間が1日8時間から10時間と、他のものと比べて短いです。
■デメリット
難しい症例にも対応する場合はおよそ100万円以上と高額になります。
オペラグラス
透明で薄く目立たないマウスピースを使い、週に1回のペースで取り換えながら理想の歯並びを目指す施術法です。
■メリット
透明なので装置が目立ちません。
また、3Dスキャナーを用いて、歯の移動をシミュレーションしながら作っていきます。
歯型を取ってから最短7日で治療を開始することができます。
■デメリット
抜歯が必要な場合や上顎と下顎の噛み合わせが大きくずれている場合などはこの矯正では治せません。
アクアシステム
DENマウスピースと同じように透明なマウスピースを入れて矯正します。
歯の移動は患者に合わせて手作業で行います。
■メリット
取り外しができます。
コンピューター解析を使用しないため、歯列矯正の費用を安く抑えることが可能です。
■デメリット
制作の度に歯型を取ります。
装置をつけているときのみ矯正力があるため、1日20時間ほど装着している必要があります。
エシックス
同じく透明なマウスピースを装着し、それを加工したり変形させたりして歯を矯正します。
■メリット
アクアシステムと同様に特殊なコンピューター解析は使用しないため経済的です。
■デメリット
食事と歯磨き以外は、24時間着用していなければなりません。
ワイヤーを使わない手軽な歯列矯正方法ということでマウスピースは注目されています。
しかし、マウスピースはどんな歯列の状態でも矯正が可能というわけではありません。
まずは歯科医師のカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。