矯正中でも外から見えない? 歯科矯正のひとつ裏側矯正とは
歯並びを美しくするためだと分っていても、人とコミュニケーションをとる時などに、自身の歯の矯正器具が気になってしまうことがありますよね。
「なんとか矯正器具が見えないようにしたい」と思う人も多いでしょう。そんな方におすすめなのが裏側矯正です。
ここでは、一見矯正中には見えない歯科矯正の方法。「裏側矯正」ついてご紹介します。
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裏側矯正にはどんな特徴があるの?
裏側矯正は、歯科矯正中であることを知られることなく、美しい歯並びへ治療していくことができます。
矯正していることが分かりやすい表側矯正とは違い、裏側矯正は文字どおり歯の裏側に矯正器具をつけるため、話し相手に自分が矯正中であることは分からないでしょう。
一般的に、矯正器具をつけていると歯の汚れを落としにくくなり、虫歯になりやすいと言われています。
しかし、裏側矯正は、器具を歯の裏側につけるため、唾液の分泌によって虫歯になりにくいという特徴があります。
一方で、舌が矯正器具に当たりやすいため、違和感を感じたり、発音しにくく感じる場合があります。
裏側矯正の器具の中には、これらの違和感を軽減するものが開発されているので、自分にとってより良い器具を選ぶと良いでしょう。
また、個人差はありますが、一般的な表側矯正よりも治療期間が長くなる傾向があり、表側矯正と比較すると、治療費が高いという特徴があります。
裏側矯正にはどんな器具を用いるの?
・Kurz7th(歴史のある一般的なやや大きめの器具)
Kurz7thは20年ほど前にアメリカで開発されたものです。
歴史があるため実績も多く、一般的な裏側矯正の器具と言えます。
使用する器具はやや大きめですが、時代と共に改良が重ねられており、効果的な治療を受けることができます。
・STb(一般的なものより薄くて小さい器具)
STbは、矯正器具が舌にあたる違和感や発音のしにくさなどを改善するために、一般的な裏側矯正の器具の大きさを小さくしたものです。
約半分のサイズにダウンし、また薄く改良されています。
歯の痛みが少なく、比較的に短期間での治療が期待できます。
・クリッピーL(ワイヤー交換しやすい構造の器具)
一般的な裏側矯正の器具は、ワイヤーを固定するためにゴムなどの別の素材が使用されることがあります。
しかし、クリッピーLは、矯正器具がワイヤーを留めることができる構造になっているため、ワイヤー交換時に時間がかかりません。
歯の痛みが少なく歯の移動も早いため、比較的に短期間での治療が見込めます。
・インコグニート(最新のオーダーメイドの器具)
インコグニートは、ドイツで開発されたゴールドの器具を使用する裏側矯正です。
コンピューター解析技術などを用いて、オーダーメイドで器具を製作するため、矯正時のさまざまな負担を減らすことができる上に、短期間の画期的な治療を目指すことができます。
歯の裏側矯正は、広く知られている表側矯正と比較すると、数多くのメリットがあります。
裏側矯正には、さまざまな器具を用いる方法があるため、器具の特徴を比較した上で、自分に最適な方法を選ぶことが大切です。
また医院によって行っている矯正方法も異なってくるため、しっかりと歯科医と相談しましょう。