大人でも出来る歯科矯正 ただしリスクもあるので注意!
歯科矯正というと子供や若い方がするイメージがありますが、もちろん大人になってからであっても可能です。
ただし、大人になって歯科矯正を行うと特有のリスクとデメリットがあります。
今回は大人の歯科矯正での注意点をご紹介していきます。
Contents
虫歯や被せ物に注意
歯科矯正は虫歯のある状態で行うと、歯の周りを痛め逆効果となります。
歯科矯正を行う前には虫歯はしっかりと治しておかなければいけません。
ただし、虫歯を治して歯に被せ物や銀歯などの詰め物が多い状態で歯科矯正を行っても、歯の周りを痛めたり治療に支障をきたしたりで逆効果となる事があります。
大人の場合は、もともと歯の治療歴が多い方もいらっしゃるかと思うので、虫歯の治療で更に被せ物や銀歯を増やしてしまうと歯科矯正の治療が困難になることも……。
虫歯が気になる方や治療歴が気になる方が矯正を行う場合は、医師とよく相談して進めていくのが良いでしょう。
歯周病に注意
歯周病を患ったまま歯科矯正を行っても、歯の周りを痛めてしまいます。
歯周病は20代以降の大人になると発生頻度が多くなり、症状も重くなる病気です。
自覚症状がない方もいますので、こちらも矯正を行う場合は事前にしっかりと治療してから行いましょう。
加齢によって歯茎が下がって見える
大人の場合は、歯科矯正で歯を整えても、歯と歯茎の間に隙間やズレが生まれ、歯茎が下がって見える事があります。
全ての人がそうであるとは言えませんが、加齢によって大人の方がそうなる割合は多いため注意が必要です。
矯正の進行が遅い
大人の場合は歯周辺の骨が固くなっていたり、身体の代謝が落ちていることなどで、子供より矯正の反応が遅くなる傾向があります。
無理に短期間で矯正をしようとすると歯や歯の周りを痛める事がありますので、大人の場合は長い目でゆっくりと治療を進めなければいけません。
生活への影響
歯科矯正を行うと、特に最初のうちはしゃべり方の違和感や食事時の違和感を感じます。
また、歯科矯正の器具は特殊なので、見栄えも悪くなります。
大人の場合は、仕事の場でしゃべり方・食事の仕方・見た目にも気をつけなければいけない事が多いので、そういった日々の生活への影響も注意したいところです。
費用の注意点
歯科矯正は虫歯治療と異なり、保険対象外の自由診療となるため矯正の反応が遅くなる保険は使えません。
もともと高額な治療法で保険も利かないため、目安としては70万円~150万円程度の費用が掛かってきます。
大人が歯科矯正をする事での、注意点としては以上のことが挙げられます。
手軽に出来るわけではないので、事前に医師としっかり相談して準備する事が大切です。
ただ、致命的なリスクという程のものではありませんし、歯科矯正をする事で口元の見栄えが良くなったり、虫歯や歯周病のリスクが減るなど、大きなメリットがあります。
歯についての悩みをお持ちの方にとっては、大人であっても歯科矯正をやる価値は十分ありますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。