矯正の【抜歯】と【非抜歯】の「メリット」&「デメリット」
歯列矯正を考えた場合、多くの方が悩むのが「抜歯」か「非抜歯」か、ということではないでしょうか。
「可能なら、自分の歯を抜くことなく矯正したい」と考えることは当然です。
ですが、抜歯と非抜歯にそれぞれメリットとデメリットがあるため、その特徴を良く知った上で治療法を選択することをおすすめします。
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「抜歯」のメリット&デメリット
歯列矯正で抜歯をする場合、抜かれるのは主に真ん中から数えて4番目の歯です。
ただし、虫歯や歯周病の状態にも左右されるため、5番目の歯を抜く場合もあります。
というのも前歯を抜くと不自然な印象に繋がりやすく、これ以上奥の歯を抜いてしまうと発音がしにくくなる、胃腸に負担がかかるなど、さまざまな影響が出てくる可能性が高まります。
■メリット
・無理のない状態で歯が並びます
・抜歯することで、スッキリした口元や顔の印象となります
・出っ歯が改善することにより、口が閉じやすくなります
・安定した歯並びが続きやすいです
■デメリット
・歯列矯正の治療期間、奥歯と奥歯の間に空間が出来てしまいます
・麻酔をする必要があります
・健康な歯を抜かなくてはいけません
・非抜歯よりも治療にかかる時間が長くなる傾向があります。
「非抜歯」のメリット&デメリット
非抜歯矯正のメリットは、なんといっても歯を抜かないことです。
抜歯した時の痛みを感じる必要がありません。
また、麻酔を使うことができない体質や病気をお持ちの方でも歯列矯正することができます。
■メリット
・健康な歯が残ります。
・抜歯よりも歯の移動距離が少ないため、治療期間が短く済む場合が多いです。
■デメリット
・歯や口の状態によっては、非抜歯を選べないケースがあります。
・歯を抜かずに口のなかに無理に歯を並べてしまうと、歯ぐきが下がる恐れがあります。
・抜歯よりも後戻りしやすい傾向があります。
大切なのはご自身の希望
歯列矯正における治療で大切なことは、ご自身がなぜ歯列矯正を望むのか、をハッキリさせることです。
歯並びをキレイにしたいのか、外見をスッキリさせたいのか、治療期間を短くしたいのか、歯を抜きたくないのか、といったことの優先順位を決めることで、「抜歯」か「非抜歯」を選択する際に必要以上に悩まずに済むでしょう。
ただし、全体的な虫歯や歯周病によって矯正方法が変わってくるため、日ごろからご自身の歯の健康状態をチェックしておくことも大切です。