【歯列矯正を行う年齢】でどのような違いが出るの?
歯列矯正と聞くと「子どもの頃に行うもの」というイメージをお持ちではありませんか?
12歳前後で生えそろうと言われている永久歯を矯正するのが歯列矯正ですが、基本的に何歳までに行うもの、といった年齢制限はありません。
当院でも3~70歳までの年齢の方で矯正治療を行っています。
ただし、アゴや歯、歯グキの状態から歯列矯正をオススメできないというケースはあります。
歯列矯正を行う場合
「治療をスタートする年齢によってどのような違いがあるのか」
「歯並びがキレイになる以外に、どのようなメリットがあるのか」
といったことをご紹介します。
Contents
子どもの頃の歯列矯正とどう違うの?
歯列矯正を行うのに一般的な期間は13歳から18歳です。
永久歯が生えそろっているため、計画的に歯列矯正を行えます。
この時期に歯列矯正を行うことで歯の移動が行いやすいといったこと以外に、費用が安く短期間で済むというメリットもあります。
19歳以降の成人期と呼ばれる期間でももちろん歯列矯正は可能です。
ただし、成人になってから歯列矯正を行おうとすると、「費用が子どもの頃よりかかる」「子どものころより組織の反応が鈍いため、歯列矯正を終えるまでの時間がかかる」という面はあります。
しかし、子どもの頃は自分の意向で歯列矯正を行うといったケースよりも、親の意向で行うケースが多いです。
そのため訓練をさぼってしまうお子さんも多く、結果として期間が長くなり費用もよりかかる、といったケースがあります。
その点、成人してから歯列矯正を望む方はご自身の希望で行う方が多いです。
歯列矯正に積極的な分、歯磨きや歯列矯正の器具のお手入れなどをキチンと行うため歯列矯正がスムーズに進むケースが多いです。
歯列矯正は歯並びを良くするだけではない
歯並びが良くなることは、さまざまな面で役立ちます。
例えば今まで届かなかった歯まで歯ブラシが届くようになり、むし歯や歯周病の予防に役立ちます。
また、噛み合わせがよくなることで食べ物をよく噛むようになり、消化や吸収といった面から健康作りのサポートをしてくれます。
以前、奥歯をしっかり噛むと前歯に隙間ができる、といった咬み合わせに悩む方が歯列矯正を行いました。
すると突き出ていた唇が正常な位置に戻り、顔の印象がすっきりとした方もいらっしゃいます。
咬み合わせが原因となっていた顔の印象を、歯列矯正によって改善することもできます。
また、咬み合わせが悪いと頭痛や肩こりなどを引き起こすことがあります。
このような咬み合わせが原因となっている体調不良の改善も、歯列矯正を行うことで期待できます。
さらに、美容面でも歯列矯正は効果的です。
咬み合わせを良くすることで、食べ物をよく噛むようになります。
すると、顔の筋肉をきちんと使うようになり、たるみ防止に役立ちます。
顔の筋肉の70%は口の周りにあると言われているので、噛むという行為がいかに大切かお分かりいただけることでしょう。
ただし、成人期からの歯列矯正は虫歯や歯周病といった問題とも関わってきます。
歯の健康に関して総合的に考えることが必要になってくるので、できるだけ自己判断は避けるようにしましょう。