放っておくと歯が抜け落ちるかも? 歯槽膿漏の症状と予防方法
日本人は他の国と比べて衛生意識が高く、毎日3回欠かさず歯磨きをし、定期的に歯科検診を受けている人も少なくありません。
ですが、歯科検診を受ける習慣がない人が検診に行った際、「歯周病の治療が必要です」と突然の宣告を受けて驚く人も多いようです。
一見健康的に見える歯や口の中で、いったい何が起きているのでしょうか?
今回は、口のトラブルの中でも早期発見・早期治療が必要な歯槽膿漏の原因や症状、日常での予防方法についてご紹介します。
Contents
歯槽膿漏のこんな自覚症状をチェックして!
歯槽膿漏とは、歯を支えている歯槽骨に炎症が起こり膿が出ている症状のこと。
歯茎や歯槽骨等の部位が炎症することで引き起こされる症状や、歯のまわりのトラブル全般は、歯周病と呼ばれています。
歯周病は全人類のなかで最も感染者数の多い病気と言われており、なんと平成20年に発表された調査では、綺麗好きな日本人でも患者数は約260万人いると発表されました。
歯槽膿漏は初期症状に気付く人が少なく、重症化してから初めて病院へ駆け込む人も多いのが特徴です。
歯槽膿漏の次の自覚症状をしっかり理解して治療につなげていきましょう。
・歯茎から血が出る
・歯茎が下がって歯が長く見える
・冷たいものを食べると歯がしみる
・口の中がベットリとし、歯茎からネバネバした膿が出る
・口臭が強くなる
・歯茎が腫れて赤くなり、痛みが生じる
歯槽膿漏の改善&予防のポイント
歯槽膿漏の主な原因は歯と歯ぐきの間に溜まったプラーク(歯垢)です。
プラークの中で繁殖した歯周病細菌が繁殖することで、さまざまな症状を引き起こします。
歯槽膿漏は、最終的に歯の周りの組織が破壊されて歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい結果にもつながります。
もし歯が抜けてしまうと、抜け落ちた歯の付近の噛み合わせがズレて、他の歯にも負担がかかるようになり食事にも支障が出てきます。
初期症状に気付いたら、できるだけ早く歯科医をに受診して治療にかかりましょう。
歯を失う原因にもなる怖い病気ですが、初期の段階であれば次のようにお口の環境を改善すれば高い確率で症状を改善できます。
以下のポイントを参考にしてください。
・歯科医・歯科衛生士の指導を受けて、歯ブラシの仕方を改善する
・歯間ブラシやフロスを併用して、徹底的にプラークを除去する
・定期的に歯科医を受診して、歯石を除去する
・歯茎の腫れや出血を抑える効果のある歯磨き粉を使う
自覚症状がない場合でも、予防のために口内環境を衛生的に保つように意識して生活しましょう。
そして、半年に1度を目安に定期検診を受けることが、大事な歯を守ることにつながりますよ。