「歯茎」を知り、歯みがきを知る。歯茎に効果的なブラッシングとは
人によっては歯みがきをする時、気になって歯茎付近まで歯ブラシを伸ばすという方もいるでしょう。
しかし、歯茎は歯ブラシが当たるとすぐに出血してしまうこともあります。
歯茎付近をみがくという行為は避けるべき行為なのでしょうか?
今回は歯茎に焦点を当てた歯みがきについてご説明します。
Contents
歯茎からの出血は歯周病のサイン?
歯みがきや食事の後に歯茎から血が出るのは、歯周病や歯肉炎と呼ばれる病気の可能性があります。
歯肉炎とは、歯垢の中の細菌が歯肉に炎症を引き起こす症状です。
その後、歯を支える骨が溶けていくならば歯周病という病気になります。
それらを改善するためには、次のようなブラッシングが重要になります。
出血時はブラッシングを避ける?
歯茎はとてもデリケートな部分です。
歯ブラシを軽く当てた程度で出血することもあります。歯茎から出血が生じると、ブラッシングを控えてしまう方もいます。
しかし歯肉炎・歯周病は歯茎の際にある歯垢が原因となっているため、しっかりとみがくことが大切です。
そのため以下のような方法で、歯茎をキレイに保つことをオススメします。
・柔らかい歯ブラシを使用する
まずは歯ブラシを使って、歯と歯茎の間を丁寧にみがいていきます。
歯茎を意識したブラッシングを行う際には、毛先が柔らかくい歯ブラシがオススメです。
あまり毛先が硬いものだと歯茎が傷ついたり、出血量が通常よりも多くなったりしますので避けてください。
柔らかい歯ブラシでブラッシングする際、歯茎から出血が見られても構いません。
出血が見られる方は歯茎が腫れていたり、弱まったりしています。
ですが毎日のケアを続けていくことで、2~3週間後には出血量が減少するはずです。
・殺菌作用や抗炎症作用のある歯みがき粉を使う
歯茎を優しくみがく目的は、まずは歯周病菌を対処することです。
そのため殺菌作用のある歯みがきは重要になります。
また腫れが出て、歯茎付近がみがきにくい場合には炎症を抑える成分が含まれていることも大切です。
他にもジェルタイプの歯みがき粉は歯周ポケットに留まりやすいため、歯みがきの効果を持続してくれます。
・デンタルフロスで仕上げ
上の手順で歯みがきを終えた後は、デンタルフロスを使用することをオススメします。
デンタルフロスとは、歯の間の歯垢を清掃できる細い糸のことです。
デンタルフロスを使う際は、歯茎から歯の頭にかけて、歯に沿わせながら汚れを掻き出します。
ただし、無理に歯茎側に押し込むのは避けてください。
さまざまなタイプが販売されていますので、ご自身の歯のすき間に合ったものを選ばれると良いでしょう。
歯茎を綺麗に保つためには、多少出血したとしても歯みがきを続けることをオススメします。
何よりも歯垢を落とすが大切で、歯周病や歯肉炎を予防することに繋がるからです。
ただあまりにも出血量が多かったり、改善されている実感が湧かなかったりした時には専門医にご相談されると良いでしょう。
歯茎からの出血が気になり始めましたら、まずは今回の歯みがき方法を採り入れてはいかがでしょうか。