唾液で虫歯予防? 唾液分泌と虫歯の関係
虫歯の治療で歯科医院に通っている人、通った経験がある人も多いのではないでしょうか。
日頃からの虫歯予防のために、しっかりと歯磨きなどのオーラルケアを行なうことはとても重要です。
しかし、唾液の分泌まで意識している人は少ないのではないでしょうか。唾液には虫歯を予防するために非常に重要な働きを持っているのです。
ここでは、唾液の役割についてご紹介します。
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唾液の役割とは
唾液は、基本的に口の中の乾燥を防ぐ役割をしています。
口の中がネバネバして不快な思いをした経験がありませんか?
この状態のとき、口の中の雑菌が繁殖しやすく、食べかすなどの糖をエサに虫歯菌も増殖します。
唾液は、そのような雑菌を洗い流し、口の中を湿らせることで、虫歯を予防する働きがあります。
また、唾液には虫歯菌が出す歯を溶かす酸を中和させる働きがあるだけでなく、殺菌効果も持ち合わせているのです。
唾液分泌量が少ないと虫歯になりやすい
唾液の分泌量が少ないと、どんなにオーラルケアに注意をしていても虫歯になりやすい環境を自ら作ってしまっていることになります。
口の中が乾きやすい人は、ストレスが溜まっている、口呼吸をしているなどの原因もありますが、食事をするときに咀嚼回数が少ないというのが最も多い原因です。
食事のときに、よく噛んで食べるようにするだけでも、唾液の分泌量が多くなります。
唾液分泌量を増やすためには
よく噛んで食べるといっても、どのくらい噛んで食べたら良いのでしょうか。
20回から30回を目安に噛んで飲み込むようにという記述を見かけることがありますが、数を数えながらの食事では、いまいち楽しむことができません。
回数を意識しても良いのですが、噛んだ食べ物がおかゆ状になるのを目安に噛む回数を増やすと良いでしょう。
回数を意識するのではなく食べ物の状態を意識するだけなので、しっかりと味わうことができストレスになることもありません。
また、しっかりと水分補給を心がけることも大切です。
唾液の分泌量は1日あたり1リットル以上と言われているので、水分不足では唾液分泌量の減少にもなってしまいます。
こまめな水分補給で、唾液の分泌量を減らさないようにしましょう。
お茶などはポリフェノールが含まれているので体には良いのですが、唾液の分泌を抑えてしまうという働きもあるので飲み過ぎには注意しましょう。
できれば水を中心に水分補給をするのが望ましいです。
また、顎の付け根にある、「耳下腺」と呼ばれる部分を軽くマッサージすることでも唾液の分泌を促すことができます。
気づいたときに、耳下腺マッサージを行なって、唾液分泌を促してあげるようにすると口内環境が保たれ、虫歯になりにくくなります。
キシリトールガムで唾液分泌
唾液は噛む行動でも分泌されますが、基本的には口の中に何かが入っている状態で分泌されやすいものです。
キシリトール入りのガムを噛むことで唾液の分泌を促すとともに、虫歯予防をすることもできます。
キシリトールは口内の環境を清潔に保ち、虫歯を予防してくれることが分かっていますので、間食をするならキシリトール入りのガムを食べるようにすると良いでしょう。