早めが肝心! 親知らずの処置を急ぐべき5つの理由
子どもに親知らずがあると分かったとき、そのままにすべきか抜くべきなのかは親として悩ましい問題ですね。
親知らずがあることで口腔内に悪い影響が出ると考えられる場合は、適切な時期に抜歯するのが大切です。
親知らずが他の歯に与える影響と抜歯の必要性についてご説明します。
Contents
親知らずの有無を確認する
9~10歳頃になると歯科医院のレントゲンで親知らずがあるかどうかを確認できます。
歯茎の中に親知らずの歯胚があれば、徐々に顎が成長するのに伴い17歳~25歳頃に親知らずが出てきます。
しかし、最近の子どもは顎が小さい傾向にあり、これが影響して親知らずが埋まったままで一生涯生えてこない人もいます。
また、全体の3割ぐらいの子どもに親知らずが存在しないと言われています。
早めに親知らずを抜いたほうがいい5つの理由
・将来の虫歯リスク軽減につながる
レントゲンで親知らずを確認した時、斜め方向に向かって生えている場合は前の歯との隙間が狭くなるために虫歯になりやすくなります。
親知らずは一番奥で見えにくく、虫歯を見つけにくいためにかなり虫歯が進行してから見つかることが多いので、神経まで治療する可能性が高くなります。
また、親知らずの前の歯が虫歯になるのを避けるためにも親知らずを抜歯したほうが良いとされています。
・若い方が骨や歯茎の治りが早い
親知らずを抜歯すると骨や歯茎が盛り上がって徐々に傷口が治りますが、体が若く回復力がある年齢の方が早くきれいに治るとされています。
また、20歳前後までに抜くと骨や歯がまだ柔らかいので歯を抜くのに時間がかからず、痛みや腫れも長引かないと言われています。
・神経へのリスクが少ない
親知らずの根の近くには大きな神経と血管が通る下顎管がありますが、抜歯の際にここを傷つけてしまうと大量出血や麻痺のリスクが高まります。
しかし、まだ親知らずの根が完成していない20歳前に抜歯をすると、この下顎管を傷つける危険性が低くなり、神経へのリスクも少なくなります。
・親知らずの歯並びへの影響がなくなる
歯茎の中に埋まったまま親知らずが出てこない場合、親知らずが手前の歯や歯の周りの骨を溶かしたり、歯並びを悪くしてしまう可能性があります。
また、歯周病や口臭の原因にもなるため、そのような危険性がある場合は埋まったままにせず抜く方が良いとされています。
・妊娠時に備えることができる
女性は妊娠すると女性ホルモンの変化によって歯周病や虫歯のリスクが高まります。
しかし、妊娠すると薬が飲めなくなるため、治療に麻酔が使えなかったり、抜歯の時に服用する痛み止めや抗生物質も服用できなくなります。
しかし、親知らずに痛みが出てしまうと非常に辛く、長い妊娠期間中に我慢することは容易ではありません。
こういった理由から女性は結婚前に歯の治療を済ませ、親知らずを抜歯しておいたほうがい良いとされています。
歯科医師に良く相談して!
親知らずがあることは分かっても、どんな状態でどんな悪影響があるのかは素人が判断できるものではありません。
大切な我が子が将来苦労しないためにも、歯科医院でしっかり診察を受け良く相談することが大切です。
早めに抜いたほうがいいと診断された場合は、お子さんによく説明をして早めに治療を受けましょう。