奥歯の痛み! 考えられる原因と治療法は?
寝ている時にじんわり痛む奥歯。
仕事中にいきなりギュッと痛む奥歯。
とても不快なものですよね。
こうした奥歯の痛みは一体何が原因なのでしょうか?
今回は奥歯が痛む場合に考えられる原因と治療方法についてお話しします。
Contents
奥歯の激痛
奥歯の激痛は歯の神経まで虫歯が進行している可能性があります。
奥歯に銀歯があると銀歯の隙間から虫歯となることがあるのですが、見た目には分からず放置してしまいます。
この場合、歯科医院でレントゲンを撮り、虫歯の位置を特定して治療をします。
古い銀歯を外し、神経を抜く処置をしてから歯の中に詰め物を入れ、新しい銀歯を被せる治療を行います。
奥歯で噛むと激痛
噛んだ時に痛むのは歯の根の中まで細菌が広がり、神経がほぼ死んでいる状態が考えられます。
歯の根の中には歯根膜があり、この膜が噛んだ時に硬いか軟らかいを判断していますが、神経と共にここに炎症が起きてしまうと噛んだり歯ブラシを当てるだけでも痛みが出ます。
こちらも歯の被せ物を取るか表面に穴を開けて根の中で腐ってしまった神経を取り除き、炎症を起こしている部分に消毒薬を入れ、完全に炎症が収まってから歯に詰め物と被せ物をします。
奥歯が腫れて痛い
歯茎が腫れてジンジンと痛む場合、歯の根の先に膿が溜まっている可能性があります。
奥歯を治療した際に、唾液などと一緒に細菌が根の中に入ると時間をかけて膿が溜まり痛みが出てきます。
この状態を歯根嚢胞と言い、痛みがないまま進行し、膿の袋がかなり大きくなってから痛むのが特徴です。
顎全体に広がる痛みを感じたり、どの歯が痛いのかわからなくなることもあります。
レントゲンで膿の袋がある場所を特定し、その部分に穴を開けて膿の袋をきれいに掻き出して根の中をすべて消毒し、新しい詰め物と被せ物を入れる治療を行います。
奥歯の歯茎が腫れて痛く、歯が揺れる
歯が揺れて痛い場合は、歯周病の可能性があります。
歯周病は特に症状がないまま進行してしまうため、見逃してしまうと最悪の場合は歯を失うこともあります。
特に奥歯は噛む力が大きいため、歯茎の揺れも大きくなり歯周病になりやすいので注意が必要です。
普段から歯科医院の定期検診を受診し、歯周ポケットや歯茎の状態をチェックしてもらうことが大事です。
まず歯をきれいにクリーニングし、歯周病の原因となる歯垢や歯石を取り除きます。
毎日の歯ブラシもしっかり行い、固いものを食べたり歯を食いしばる生活習慣を見直すことも治療の1つです。
重度の歯周病になると歯を抜いたり外科的処置が必要になることもあるので、普段からのケアがとても大切です。
上下の奥歯が痛くてしみる
上下とも痛くて冷たいものがしみる場合は歯ぎしりや食いしばりの可能性があります。
歯ぎしりで歯の根元が砕けると知覚過敏が出たり、食いしばりで歯に強い力がかかり続けると自然と痛みが生じます。
普段から歯を食いしばらないように注意し、寝る時はマウスピースで保護して歯ぎしりを防ぐと痛みが徐々に落ち着いてきます。
歯磨きをしっかりしていても、気がつかないうちに虫歯や歯周病は進行していきます。
過去の歯の治療内容や今の歯の状態をよく把握し、自分で歯をチェックして異常を早く見つけることが大切です。
いくつになっても自分の歯で楽しく食事ができるよう、しっかりケアを行いましょう。