噛み合わせが悪い? その種類とそれぞれの施術方法
歯並びを気にする方は多いですが、噛み合わせまで気にしたことありますか?
噛み合わせが悪いと食事の際に不便なだけでなく、体や顔の歪みや頭痛を引き起こすことがあります。
噛み合せの悪さにはどんな症状があるか、それぞれの矯正の施術の内容について紹介いたします。
Contents
噛み合わせを自分でチェック!
最初に、鏡の前で口を閉じて唇を合わせた時の状態を確認しましょう。
このとき、次の3つの確認ができます。
・唇の間から歯が見える、唇が閉じない、下唇が前歯の間に入り込む場合は上顎前突(出っ歯)の可能性があります。
・上唇が下唇で隠れる、下顎が極端に前に出ている場合、下顎前突の可能性があります。
・口の中に何かが入っている感じがする場合、上下顎前突の可能性があります。
このチェックで気になる点がありましたら、口を開けてガタガタになったり斜めになっている歯がないか自分の目でしっかり確認しましょう。
歯並びが悪いとされる症例
歯並びが悪いといってもその症状はさまざまです。
症状の詳しい内容と矯正の際の治療方法を見ていきましょう。
【叢生(そうせい)~ガタガタの歯並び・乱杭歯・八重歯~】
叢生とは、顎が小さく歯が並ぶスペースが足りない、または歯が大き過ぎるために重なってしまう状態です。
矯正器具で歯を並べる前に、顎に収まりきらない小臼歯などを抜歯し、歯をきれい顎の中に収めるように並べる治療が必要です。
【上顎前突(じょうがくぜんとつ)~出っ歯~】
上顎前突は、上の前歯が前に出ている出っ歯のことです。
上の歯の傾斜が斜め過ぎて上顎前突になる症例と、上顎全体が下あごより前へ突出している症例があります。
上と下の顎のバランスが悪い場合は、矯正前に顎の幅を調整する側方拡大装置を使って顎のバランスを整える治療を行います。
顎の状態が整ったら、必要に応じて小臼歯等の抜歯を行い、上の前歯を後退させることをメインとして1つ1つの歯をきれいに並べていきます。
【下顎前突(かがくぜんとつ)・反対咬合(はんたいこうごう)】
下顎前突・反対咬合は受け口と呼ばれ、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせの状態です。
骨格的に下あごが大きい症例、または上あごが小さい症例、そして歯の傾斜による症例があります。
前歯が正しく噛み合わないと発音や食事に影響が出るので、顎からしっかり整えていく必要があります。
治療法は上顎前突と同じです。
【開咬(かいこう)~前歯が閉じない~】
開咬は、奥歯が噛んでいても前歯が噛み合わない状態です。
これでは前歯で食べ物を噛み切ることができず、話すときにも息が漏れるので発音に影響が出ます。
矯正により奥歯と前歯の上下前後の位置を調整して改善します。
必要に応じて小臼歯等の抜歯を行います。
重篤な症状の場合は外科手術を併用することがあります。
また、必要に応じて舌の使い方や飲み込み方の訓練を行います。
【すきっ歯】
顎に対して歯が小さい場合や遺伝的要因で歯の本数が足りない場合に歯に隙間が生じ、食べ物が挟まったり、歯の隙間から空気が漏れて発音に影響が出るといった症状があります。
矯正で歯を均一に寄せますが、隙間が空きすぎた場合は差し歯をすることも可能です。
歯並びが美しいと見た目が綺麗なだけでなく、噛み合わせも整って体の歪みなども改善されていきます。
また、しっかり噛めることで消化不良を防げ、胃腸への影響も軽減できます。
少しでも歯並びに気になる点があるようでしたら、歯科医院に相談してみることをオススメします。