舌癌予防には虫歯予防も重要!舌と歯の関係性とは
痛みを伴い、歯を失う原因にもなる「虫歯」。
さらに虫歯は、「舌癌」を誘発する恐れもあるってご存じでしたか?
舌癌とは何か、舌と歯の関係性をあわせてご紹介いたします。
Contents
リスクが高い「がん」の一種である「舌癌」について
舌癌とはその名の通り、舌にできる癌のことです。
口腔にできる癌の中で、最も発生率が高いと言われています。
進行が早い癌のため、早めの発見と治療が重要になります。
しかし、舌癌の症状・特徴に関して、日本社会における知識の普及は十分とは言えません。
どのようなサインがあり、進展すればどのような症状に及ぶのか知っておくことが大切です。
初期症状は舌のフチに白斑や紅斑ができたり、潰瘍ができます。
目に見える範囲にできるため、発見が比較的容易なのが特徴と言えるでしょう。
しかし、初期の場合は自覚症状が少なかったり、口内炎と間違いやすいため、症状が進行するまで放置しがちです。
悪化すると潰瘍が大きくなり、出血や痛みと共に、舌が動かしにくくなって発声や食事が困難になります。
また、顎下リンパ節に近いため、転移が早いことも特徴です。
舌に初期症状が出たら、早めに歯科医院や口腔外科を受診しましょう。
虫歯が舌癌につながる理由とは
舌癌は、喫煙とアルコールが主な原因と言われています。
しかし虫歯も舌癌の一因となる可能性があります。
その理由は、虫歯によって歯が欠けたり尖ったりすることで、舌を刺激してしまうためです。
舌に慢性的な摩擦が加わり、傷やしこりができて癌に進行してしまう恐れがあるのです。
また、歯並びが悪い方、入れ歯が合っていない方も、過剰な刺激によって舌癌になる恐れがあります。
舌癌を予防するためには、喫煙とアルコールを控えると共に、歯と舌の関係性を見直すことが大切です。
歯に違和感が発生したら早期治療を行い、舌癌を未然に防いでいきましょう。
虫歯は発見と治療・予防をしっかり行う
上述したように、舌癌予防のためにも虫歯の予防が必要不可欠です。
すでに虫歯がある場合は早めに治療して、「今後は虫歯を作らない」という気持ちで歯のケアを続けていきましょう。
ここからは虫歯の予防策について具体的にご紹介します。
■ 歯垢や食べカスを残さない
虫歯にならないためには、歯にまとわりついた細菌と食べカスを落とすことが基本です。
毎日丁寧な歯磨きを行い、磨き残しがないように心がけましょう。
特に歯と歯ぐきの境い目は、虫歯になりやすい場所です。
ブラシを小刻みに動かして、虫歯の原因となる歯垢を取り除きましょう。
■ 歯科医院で定期健診を受ける
虫歯や舌癌など、口腔内の症状はスピーディな発見と治療が何よりも大切です。
自覚症状がなくても半年に1回は検診を受けて、健康な歯と舌を守っていきましょう。