やり過ぎは注意? 歯磨きのベストな回数とタイミング
歯磨きは定期的に行う必要がありますが、やり過ぎや磨き過ぎにも注意が必要です。
歯磨きのやり過ぎはどのようなところがいけないのでしょうか?
今回は歯磨きのベストな回数や、歯みがきのタイミングについてご紹介していきます。
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歯磨きのベストな回数とタイミング
歯磨きの目的は、虫歯の元となる口内のプラーク(雑菌や雑菌の死骸)や雑菌の栄養源となる食べかすを除去することにあります。
しかし歯を磨き過ぎると場合によっては歯ぐきを後退させたり、歯根をすり減らしてしまうことになるため注意が必要です。
この歯磨きの回数ですが、1日最低2回以上がベストとなっています。
またこの2回以上のうち「夜の就寝前」と「朝の寝起き」の2回は必ず磨くようにすると良いでしょう。
「夜の就寝前」と「朝起きたあと」に歯磨きをするメリットとしては以下のようになっています。
・夜寝る前の歯磨き
口内の雑菌は、歯磨きをしなくてもある程度唾液が洗い流してくれます。
しかし唾液は日中の間は定期的に分泌されていますが、夜寝ている間は分泌量が少なくなります。
夜寝ている間は、口内に雑菌が残っていると雑菌がここぞとばかりに繁殖して虫歯を進行させてしまうため、夜寝る前の歯磨きは虫歯予防には必須となっているのです。
また夜寝る前は唾液の分泌量が少ない分、時間をかけてしっかりと磨くようにしましょう。
・朝起きたあとの歯磨き
口内の雑菌は夜寝ている間に繁殖しやすいので、朝の寝起き時は雑菌が繁殖しきった状態となっています。
たとえ寝る前に歯磨きをしたとしても寝ている間にある程度雑菌が繁殖してしまうため、朝起きたらその雑菌を歯磨きで素早く除去するようにしましょう。
朝の歯磨きはできるだけ起きたあとすぐにした方がいいので、寝起き後10分以内にするのがベストとなっています。
それ以外のタイミングの歯磨きは?
よく食後すぐに歯磨きをすると良いといわれていますが、実はこれは間違いです。
食後は唾液が分泌しやすい状態になっているため、そこですぐに歯磨きをすると唾液をうがいと一緒に洗い流してしまうことになり、唾液の分泌力も落としてしまいます。
そのため食後に歯磨きをする場合は、唾液が浸透する食後30分~1時間以降にするのがベストとなっています。
また同じ理由から歯磨きのやり過ぎにも注意が必要です。
食後に1回磨く程度であれば問題ありませんが、1日に何回も歯磨きをするとかえって逆効果になることがあるため、回数を抑えるようにしましょう。
このように歯磨きの回数やタイミングには、唾液の分泌量が大きく関係しています。
まったく歯磨きをしないのはもちろんNGですが、過度に行ったりタイミングが合っていないと逆効果となる場合もあるので注意しましょう。