虫歯を促す事も…間違いのない正しい歯磨きの仕方
「歯磨きを毎日していれば虫歯にならない」、これは絶対ではありません。
歯磨きはやり方が間違っていると効果がないどころか、虫歯を促す事もあります。
そこで正しい歯磨きの仕方、歯磨きをする上での注意点等をご紹介していきます。
Contents
歯磨きのポイント
歯磨きをする目的は、歯の周りに染み付いている歯垢(プラーク)を落とすためです。
歯垢というのは生きた細菌のかたまりで、放っておくと虫歯や歯周病の原因となります。
歯磨きではこの歯垢をしっかりと除去する事がポイントです。
歯垢は歯の隙間などにも溜まっており、水や唾液にも溶けにくいので、ただ歯磨き粉を馴染ませただけ、表面だけブラッシングしうがいをしただけでは除去する事が出来ず、歯磨きをしていても無意味になります。
正しい歯磨きの仕方
歯磨きはこの歯垢をしっかりと除去できる磨き方で行う必要がありますので、部分ごとの正しい歯磨きの仕方を紹介します。
■前歯の表面ブラッシング
前歯などのデコボコとした場所は、歯ブラシを上下(縦方向)に動かしながら歯の表面を磨いていきます。
ゆっくりと一定のリズムで磨く様にしましょう。
■奥歯の表面ブラッシング
奥歯など歯ブラシが届きにくい場所の歯は、歯ブラシを口の斜めから差し込む様にします。
斜めから差し込んだ歯ブラシを、左右(横方向)に動かしながら歯の表面を磨いていくようにしましょう。
■歯の側面のブラッシング
歯の側面をブラッシングしていきます。
これは前歯も奥歯もやり方は同じで、歯の側面45度の角度から歯ブラシの歯を当て磨くのがベストです。
特に歯と歯茎の間に汚れが溜まっていますので、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の隙間に突き刺すくらいのイメージで磨いていくのが良いでしょう。
強く磨くのはやめよう
歯磨きは強く磨きすぎると、歯の表面を保護しているエナメル質まで傷つけてしまう事があります。
エナメル質が傷つくと雑菌が歯の内部に入りやすくなりますので、力加減には注意しましょう。
食後にすぐ磨くのは良くない
食後の歯磨きを徹底している方も多いかと思いますが、食後すぐ磨くのは余りよろしくありません。
食後は唾液が多く放出され、この唾液には雑菌の殺傷効果と歯の再生効果(再石灰化)があります。
食後直ぐに歯磨きをしてしまうとこの唾液を分泌を止めてしまうので、ある程度唾液が放出された食後30分~1時間後に磨くのが良いでしょう。
すすぎ過ぎは間違い
歯磨きをした後にすすぎ過ぎ、うがいのし過ぎはNGです。
歯磨き粉の中には虫歯を予防するフッ素が含まれており、すすぎ過ぎてしまうとこのフッ素まで流してしまいます。
前述のとおり、歯垢は水で強くすすいだからといって除去できるものでもないので、すすぎ過ぎには注意しましょう。
このように、歯の磨き方には正しいやり方と間違ったやり方があります。
間違ったやり方をすると歯磨きが無駄になってしまうだけでなく、歯に悪影響を及ぼす事がありますので、以上を参考に正しいやり方で磨くようにしましょう。