虫歯になりにくくするキシリトールガムの特徴と効果的な噛み方
歯を強くして虫歯になりにくくしてくれるキシリトール配合のガムは、CMなどでもおなじみになりました。キシリトールガムにはどのような特徴があるのでしょうか。
今回はキシリトールが配合されたガムの特徴と、より歯を強くできる噛み方・選び方について説明していきます。
Contents
歯を強くしてくれるキシリトールガムの特徴
●キシリトールガムの甘味は虫歯菌のエサにならない
キシリトールガムが歯に良いということはなんとなく知っている方も多いかと思いますが、実はキシリトールは甘味料なのです。
虫歯の原因である虫歯菌は糖質を食べて酸を排出します。
しかし糖質とは異なる甘味料のキシリトールを栄養にすることはできず、口内の酸の発生を抑えることができます。
そのため虫歯菌が活動しづらい口内環境を整えることができるのです。
●ガムを噛むことで唾液がよく分泌される
ガムを食べることで唾液が多く分泌されるのも、虫歯になりにくくなる理由のひとつです。
唾液には口内の酸を中和したり、酸で溶かされた歯の再石灰化を助ける働きがあります。
キシリトールガムを噛むことで、虫歯になりにくい口内環境を整えることができます。
●糖アルコールの甘味が唾液を分泌させる
キシリトールなどの糖アルコールの甘味が刺激となって、唾液がよく出るようになります。
歯に唾液中のカルシウムが入り込むことで再石灰化が行われ、より強い歯を作ることができるのです。
キシリトールの働きを良くするガムの噛み方
●ガムを噛み始めたときの唾液を溜める
キシリトールガムは、口に入れて噛み始めた時に最も多くのキシリトール成分が出ます。
噛み始めの唾液を長く口内に留めておくことで、虫歯菌をキシリトールで包み込んで、酸の発生を抑えることができます。
長く留めるほど効果を上げることができるので、意識して唾液を残していくと良いですね。
●食事の後30分以内にガムを噛む
食事の後の口内はpH値が酸性に傾き、歯が溶けやすい状態になっています。
そのため酸を抑えるキシリトールガムを食後に噛むことで、虫歯になる可能性を低下させることができるのです。
ちなみに食後30分程度の間に歯磨きをすると、歯の再石灰化を阻害する恐れがあります。
なるべく食後30分は歯を磨くのを控え、ガムを噛むようにするのがオススメです。
キシリトールガムを選ぶ時のポイント
キシリトールが配合されたガムには色々な種類のものがありますが、キシリトールが50%以上入っているガムを選ぶことで、よりキシリトールの特徴を活かすことができます。
キシリトール含有量は「キシリトール(g)÷炭水化物(g)×100」の計算で割り出すことができるので、購入する前に成分表示で確認すると良いでしょう。
また糖質が入っていないものを選ぶのも大切なポイントです。
キシリトールが入っていても、クエン酸や果汁が入っていることで逆に口内の酸を増やしてしまう可能性もあるため気をつけましょう。
キシリトールは歯の再石灰化を助けて、虫歯になりにくい口内環境を整えてくれる便利な食べ物です。
手軽にできる習慣を活用しながら、健康な歯を維持していきましょう。