ガチャガチャ歯並び「乱杭歯」を矯正すべき理由と矯正方法
子どもから大人まで歯並びは気になる問題のひとつです。
歯並びが悪い場合、見た目だけでなく健康面に与える影響を考慮して、歯科矯正を検討するケースが少なくありません。
今回は歯並びに問題のある「乱杭歯」を矯正すべき理由や、矯正方法などについて紹介していきます。
Contents
乱杭歯(らんくいば)とは?
乱杭歯とは、歯並びが歪んだり重なって生えているなど、歯列がガタガタの状態を指す言葉です。
一般的に「そう生」や「ガチャ歯」と呼ばれることもあり、「八重歯」も乱杭歯の一種です。
乱杭歯は、顎のスペースの小ささと歯の大きさのバランスが取れていないために起こります。
乱杭歯の治療では歯自体を小さくするか、抜歯でスペースを作ったあと歯を少しずつ移動させることで、歯列全体のバランスを整えていく方法が取られます。
乱杭歯を矯正すべき理由とは?
●歯垢が取りにくいため、虫歯や歯周病になるリスクが上がる。
乱杭歯だと歯と歯が重なっていたり前後にズレているため、正しい歯並びの場合よりも歯磨きが難しくなります。
そのためどうしても歯に歯垢が残りやすく、30代以降進行が早まる虫歯や歯周病といった症状にもかかりやすくなってしまうのです。
●乱杭歯のために歯科治療ができないケースも。
歯のねじれやズレが原因で、歯科治療が難しくなるケースもあります。
そのため予防治療や歯科治療を行うことができず、抜歯に至るケースも珍しくありません。
●噛み合わせの改善による健康効果。
歯列矯正で噛み合わせを整えることで、頭痛や肩こり・顎関節症などの症状を緩和していくことも可能です。
またきちんと噛み合わせられるようになると、口内炎ができづらくなるといったメリットもあります。
●審美的な問題
乱杭歯が気になるため、人前で笑うのが苦手という方もいます。
歯列矯正は見た目が良くなるだけでなく、自分の笑顔に自信を持つことができるので、人間関係が円滑になっていく効果も期待できます。
乱杭歯の矯正方法
一般的に乱杭歯の治療は、歯を削るか抜歯した後ブラケットという矯正装置をワイヤーと共に着用して、歯を移動させることで歯列を矯正していきます。
全体的な噛み合わせが悪ければ、前歯から奥歯までブラケットを付けて歯列を矯正する方法を取ります。
奥歯の噛み合わせに問題がない場合、奥歯にはブラケットを付けず前歯付近だけに装置を付ける、部分矯正を行うこともできます。
価格的には部分矯正の方が安価ですが、部分矯正の場合は歯の移動が限られるため、抜歯したスペースが隙間として残ってしまうケースがあります。
矯正器具の見た目が気になる方は、歯の裏側にブラケットを着用して矯正していく「舌側矯正」という方法もあります。
ただし舌側矯正のデメリットは金額が高いこと、内側に器具があるので違和感も強いことなどです。
一般的なブラケット着用の場合は、透明のブラケットに金属のワイヤーなどを選択することで、矯正器具を目立たなくすることもできます。
いかがだったでしょうか。
疾患予防になったり、コンプレックスを無くすことのできる治療です。
子どもの歯並びが気になるときは早めに実行することが効果的です。
最近では大人の歯科矯正も一般的になり、技術も向上しています。
乱杭歯が気になって矯正を検討している方は、一度診察を受けてみてください。