歯を白くする治療ってありますか?もしあるなら、どこの歯科医院でもやってくれますか?
歯を白くする治療で代表的な治療法は「歯のホワイトニング」です。ホワイトニング治療では、歯質自体の色を漂白する事ができ、歯の黄ばみを改善する事ができます。
その他、歯の表面に付着した汚れを落として、歯を本来の白さに戻して、歯を白くする方法に「歯のクリーニング」があります。
歯を白くする場合には、歯の状態に応じて「歯のホワイトニング」か「歯のクリーニング」を選択して治療を行います。それぞれについて詳しく解説します。
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ホワイトニングとクリーニングの違い
「歯を白くしたい」とお考えの方が、混同されがちなのが「ホワイトニング」と「クリーニング」です。これらは、そもそも目的が異なります。
「ホワイトニング」は、漂白効果のあるホワイトニング剤を用いて、歯質自体を白く漂白する方法です。それに対して「クリーニング」は、歯の表面の着色汚れを落とし、歯を本来の白さに戻す方法です。
気になる歯の黄ばみの原因に応じて、「ホワイトニング」が「クリーニング」を選択するのが良いでしょう。
・どこの歯科医院でも施術を受けられるのか
ホワイトニングは、どこの歯科医院でも受けられるわけではありません。近年のホワイトニング人気により、ホワイトニングは一般的な治療法となり、施術できる歯科医院が増えてきていますが、事前にホームページや電話で確認をするようにしましょう。クリーニングは、どこの歯科医院でも受けることができます。
施術はどちらも一般的に予約制となっているので、希望の場合は、事前に歯科医院に連絡するようにしましょう。
ホワイトニングの方法
ホワイトニングには、2つの方法があります。歯科医院で施術を受ける「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」です。どちらも、「歯を漂白して白くする」という目的は同じですが、異なった特徴があります。
オフィスホワイトニングの特徴
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯にホワイトニング剤を塗布して、特殊な光を照射して、歯を白くする方法です。「過酸化水素」を主成分とした薬剤を使用します。
即効性があるのが特徴で、個人差がありますが、1回の施術で歯の白さを実感できます。どのホワイトニングでも共通して言える事ですが、数ヶ月経つと徐々に色の後戻りが起こります。白さを維持するためには、数ヶ月に1度オフィスホワイトニングを受けるか、次に解説する「ホームホワイトニング」との併用するのがオススメです。
ホームホワイトニングの特徴
ホームホワイトニングは、歯科医院で歯の型取りを行い、自分専用のマウスピースを作製した後、そのマウスピースにホワイトニング薬剤を入れ、歯に装着することで、歯を白くします。一般的に「過酸化尿素」を主成分とした薬剤を使用します。「過酸化尿素」は分解して、「過酸化尿素」を発生するので、基本的にはオフィスホワイトニングと同様の成分の薬剤となります。
オフィスホワイトニングと比較して、効果が現れるまでに時間がかかります。2週間程度、決められた時間マウスピースの装着を続けると、効果が現れてきます。即効性はありませんが、色戻りしにくいというメリットがあります。
クリーニングの方法
歯科医院では、「歯石除去」や「PMTC」、「エアフロー」などが受けられます。
歯石除去で歯石を取り除いた後、PMTCを行うと効果的です。PMTCとは、「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の略で、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が、専用の機械を使って行う「歯のクリーニング」です。歯の表面の着色汚れや、日々の歯みがきでは落としきれない汚れを除去します。歯を本来の白さに戻すだけでなく、虫歯や歯周病の予防にもなります。
PMTCでも落とすのが難しいヤニなどの頑固な着色汚れには、専用のパウダーを強力なジェット水流で歯に吹き付けて着色汚れを落とす「エアフロー」が効果的です。
その他の治療法(症状別)
ホワイトニングやクリーニングでは、歯が白くならないケースについて解説します。
神経が無い歯を白くする場合
虫歯や外傷などで、神経を失った歯は、徐々に黒ずんできてしまいます。しかし、神経が無い歯は、通常のホワイトニングでは白くすることができません。神経があった歯の内部に漂白剤を入れて、歯を内側から白くする「ウォーキングブリーチ」を行う事で、歯を白くする事ができます。
テトラサイクリン歯を白くする場合
テトラサイクリン歯とは、永久歯の形成時期である出生直後から8歳くらいまでの間にテトラサイクリン系抗生物質を服用する事で起こる歯の変色です。グレーがかったオレンジ〜茶色で、左右対称の縞模様が特徴です。テトラサイクリン歯は、軽度の変色であれば、ホワイトニングで通常の歯の色に近くなる程度まで色を改善する事ができますが、重度の場合には、被せ物や人工歯を貼り付けるラミネートベニアで対応するのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。歯を白くする治療には、歯自体の色を漂白する「ホワイトニング」と、歯の表面の着色汚れを落として、歯を本来の白さに戻す「クリーニング」があります。「ホワイトニング」は行っていない歯科医院もありますので、確認が必要です。「クリーニング」はどの歯科医院でも施術を受ける事ができます。
歯を白くする場合には、歯の状態に応じて「歯のホワイトニング」か「歯のクリーニング」を選択して治療を行うのが良いでしょう。