クレンチング症候群は歯と顎に悪影響を及ぼす! その症状と原因とは
「クレンチング症候群」という言葉をご存知ですか? この症状は「歯を食いしばる癖」を指します。とはいえこれだけだと「何故食いしばることが悪いのか?」と思う方もいらっしゃることでしょう。ですが実は歯を無意識に食いしばるということは私たちの体にさまざまな悪影響を及ぼしているのです。今回はクレンチング症候群の症状について説明していきながら、その原因・対処法を紹介していきます。
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クレンチング症候群の主な症状と原因
私たちが歯を食いしばると、60kgにも及ぶ力がかかっていると考えられています。これが食べ物を食べている間などの短い時間であれば問題ないのですが、日常的に歯を食いしばった状態が続いてしまうことが大きな問題を生み出してしまうのです。
例えば度重なる負荷に耐えきれず歯が削れたり、亀裂ができてしまうこともありますし、それにより歯がグラグラしてしまうこともあります。
また顎にも負荷をかけてしまうことから顎関節症の原因につながったり、肩こりの原因にもなり得るため、これらの症状に心当たりがある方は対策が必要です。
クレンチング症候群が発症してしまう原因はストレスで、顎の筋肉が緊張してしまうことによって発生します。人はストレスによって顔周りの筋肉が強張ってしまうため顔つきが変わると言われていますが、それにより上下の歯が接触してしまう機会が増え、歯の食いしばりを生じさせてしまうのです。
クレンチング症候群を治療・対策するためには?
もし前述した症状に心当たりがあるのなら、クレンチング症候群を悪化させないような対策を取っていく必要があります。手っ取り早い対策が筋肉をほぐすという方法なので、首や手足の力を抜きながら、筋肉をほぐしてあげることが効果的なので取り入れてみましょう。
また日常的に上下の歯が接触していないかをチェックすることも大切です。クレンチング症候群になっていると無意識に上の歯と下の歯が重なっている状態になっているため、常に歯に負荷がかかっています。そのため日頃から上下の歯の状況がどうなっているのかを意識しておくことがクレンチング症候群を悪化させないためには重要なのです。
現時点ですでに歯が欠けていたりなど、目に見えてクレンチング症候群が悪化していることが分かっているのなら一度医師に相談してみるのも1つの手段として考えておく必要があります。
歯医者で状況を相談すればマウスピースなどを作ってくれるなどの歯に負担をかけないようなサポートを行ってくれるため、症状の改善がみられない場合はこちらも併せて検討してみましょう。
単純に歯を食いしばる癖としか考えずに放っておくと、思わぬ病気を併発させてしまう可能性もあります。症状を悪化させないように早め早めの対策を心がけるようにしましょう。