日本人は歯並びに無頓着? 外国人から見た日本人の歯並び
きれいな歯並びは、それだけで第一印象を良くしてくれます。歯並びの重要性は万国共通といって良いですが、外国人から見ると「日本人は歯並びが悪い」「歯のケアに無頓着だ」というイメージがあるようです。海外では歯のメンテナンスをすることは常識的で、日本に比べても歯に気を使っている人の割合はとても多いです。特に欧米における「歯並びの良さ」は、笑顔や第一印象以上に大きな影響を持っています。今回は歯並びについての調査から見た外国での歯並びの重要性や、日本における歯科矯正のイメージについてご紹介します。
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外国人から見た日本人の歯並び
ある調査結果では、「日本人の歯並びが悪い」と答えた外国人は実に76%、良いと答えた方はわずか4%しかいなかったといいます。
日本人は健康に関しては意識が高いのに、歯への意識が低いと思われています。日本人でも笑顔や見た目に関係する「歯並び」に関心のある方は多く、9割近くの人が第一印象に関係するという答えです。しかし将来的に歯科矯正をしたいと思う人は5割程度、そして実際に歯科矯正に踏み切る人は3割に満たないと言います。
反対に外国の人は歯への意識が高く、8割ほどの人が治療したいと考え、5割が実際に治療を行っています。この意識の違いが、外国人が「日本人は歯並びが悪い」と感じるゆえんではないでしょうか。
外国での歯並びの良さの重要性
外国で歯並びの良さが重視される理由は、「歯のメンテナンス」が至って普通のことという認識があるためです。
先にも少し触れましたが、笑顔や第一印象と歯並びの関係については、日本人と同じく9割の方が重要と回答しています。しかし「歯並びが笑顔に影響するから、治療をする」という感覚は外国では自然なことで、積極的に治療に進む人が多いようです。
欧米諸国では、歯のメンテナンスを行うことは至って普通のことという認識があるようです。そのため歯並びが悪い人は「当たり前のことにもお金をかけられない人」と捉えられる場合もあります。また歯並びは経済力だけでなく、自己管理能力に欠けているとの印象も与えるため、就職などに影響が出るケースもあるようです。
歯科矯正にネガティブなイメージも
日本で歯科矯正が積極的に行われない理由として、矯正器具が目立つことや痛みを伴うというイメージが先行してしまい、歯科矯正にネガティブなイメージがついてしまっていることが挙げられます。
もうひとつの理由としては、矯正治療法の認知度が低いことも挙げられるでしょう。
日本の歯科矯正には、最新の治療法が次々に導入されています。歯の裏側に矯正器具を付けて目立ちにくくする「裏側矯正」や、透明な素材でできた「マウスピース」など、見た目に影響の少ない治療技術が増えています。さまざまな治療法があるということを知り、歯科矯正は自然なことであるという認識を持つことで、日本人のイメージをもっと良くすることができるかもしれませんね。
日本人の歯並びは日常の印象だけでなく、外国からのイメージにもつながっています。「日本人は歯のメンテナンスができないほど余裕がないのだ」と思われないように、しっかり歯のメンテナンスにも力を入れていきたいものです。普段から虫歯にならないための「予防歯科」として、3か月から6か月に一度、歯科を受診して歯のメンテナンスを続けることも忘れないようにしましょう。