子どもの歯並びのために4つの口腔習癖をチェック!
子どもの歯並びが悪くなる原因のひとつとして口腔習癖があります。
口腔習癖とは無意識のうちにしてしまう口や歯などに関わる癖のことです。
ここでは子どもがしやすい4つの口腔習癖と、どのような対処法があるのかをご紹介します。
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指しゃぶり
1~2歳の子どもは指を吸う本能を持っているので指しゃぶりすることは悪いことではありません。しかし、4~5歳になっても指しゃぶりが治らない場合は歯並びが悪くなったり、口の機能に悪影響が出たりする可能性があります。
永久歯に生え変わる前に指しゃぶりを止めさせた方が良いでしょう。止めさせるには言葉で言い聞かすことはもちろん、指サックや指人形、手袋などをつけてあげることも効果的です。
唇をかむ・吸う
唇をかんだり吸ったりする癖の原因はストレスによるものだったり、不安や緊張を取り除くための行為だったりします。
発生率は低めですが日常的に下唇をかんだり吸ったりしていると出っ歯に、上唇をかんだり吸ったりしていると受け口になる可能性があり、噛みあわせが悪くなります。
この癖を治すには口周りや舌の筋肉を鍛えるリップマッサージが有効的です。
日常的に唇をかんだり吸ったりしているお子さんを見たときは、習慣化しないように注意してあげておくことが大事になります。
舌で歯を押す
舌で歯を裏側から押したり、口を開いて上下の前歯の間に舌を入れて出したりするのは「舌突出癖」と呼ばれる癖です。この癖は舌に必要以上の力を使うことになり、歯並びにも悪影響を及ぼすので、子ども自身が自覚して治すことが大事です。
そのため子どもが舌で歯を押したり、舌を歯の間から出したりしているようでしたら本人にこの癖が悪影響を与えることを教えた上で、一緒に口のトレーニングしてあげるなどの対策をとりましょう。
口呼吸
口呼吸を続けていると下顎と舌の位置が下がってしまい、顎の幅が狭くなったり、前歯が出やすくなったりします。また、口の中が乾燥して細菌の繁殖が活発になり虫歯や歯周病のリスクが高まります。
口呼吸になる原因のひとつは鼻のアレルギーや鼻炎の影響で鼻づまりを起こしているケースです。この場合は歯科とともに耳鼻咽喉科でも治療してもらいましょう。
口呼吸が習慣となっている子どもの場合、矯正治療や唇や舌を閉じるトレーニングで改善することができます。
早いうちから子どもの口腔習癖に気づいてあげる!
子どもの口腔習癖は歯並びや口の周りに悪影響を与えてしまいます。
指しゃぶりなど、生まれて間もない赤ちゃんのころはかわいく見られる癖でも成長するにつれて止められていないと歯や口の健康を損なわせる可能性があります。
口周りにも気を配りながら子どもの成長を見守って、良い歯並びに導いてあげましょう。